肌は内臓のコンデイションを映し出す鏡
よく、日の回りにできるニキビは胃腸の不調をあらわすと言われますが、じつはこれには医学
的な根拠はありません。ただ、思春期のニキビと違い、大人のニキビは回の回りやあごにできる
ことが多いので、暴飲暴食や不摂生など、食生活を見直す警告の意味で言われてきたのかもしれ
ません。
多大なストレスの影響で胃腸の働きが鈍ったり、加工食品ばかり食べていると腸内細菌が減っ
たりと、現代女性の胃腸をとりまく環境はなかなかに厳しいものがあります。三食きちんと、栄
養バランスを考えた内容で、毎回適量をいただく。そんな当たり前のことでさえ、するのが無理
な状況にある人が多いのです。
一食抜いたあとは、二食分の栄養を吸収しようと必死になるため、胃腸にはかなりのハードワ
ークが強いられます。また、仕事をしながらや、就寝直前の食事は、消化不良や胃もたれの原因となります。そうして胃腸にかけた負担や無理は、内臓の鏡と言われる肌にもニキビや肌荒れという結果として出てくるのです。
忙しくて、料理を作る時間も、食べる時間も惜しい。そんな女性には、ファストフードの手軽
さでありながら、スローフードの効果に期待できる数々のアイデアをおすすめしたいと思いま
す。胃腸を空っぽにしたまま、いきなり刺激物や加工食品を放り込むのでなく、ほんのひと手間
かけた手作り食で、気持ちにもちょっぴり余裕が出ます。
あわただしい朝にこそ威力を発揮するお手軽レシピをぜひ試してみてください。
日党めのコーヒーは胃と肌を荒らす
ストレスによる胃粘膜のただれは多くの女性に見られるようです。そんな人が起き抜けに、カ
フェインの強いコーヒーをいきなり胃に流し込んだら最悪。空っぽの胃に刺激物が入ったら炎症
が悪化するのは目に見えています。胃の炎症がひどいニキビの原因とわかっていても、もともと
胃が弱い人、デリケートな人には強い薬は出せません。
私はそんな患者さんには、胃薬で胃の炎症を抑えながらニキビの薬を飲むより、まず胃を丈夫
にするようにアドバイスします。そのとき、すすめているのが豆乳ミルクです。これは胃粘膜を
保護する作用がある牛乳に、豆乳を加えて混ぜただけの飲み物。朝、食事をする時間がないな
ら、せめてこの豆乳ミルクを一杯飲んで出かけるようにアドバイスしています。
動物性タンパク質と植物性タンパク質は、 一対一の割合でとると体内での利用の効率が高まり
ます。また、牛乳のタンパク質(カゼイン)は必須アミノ酸をすべて備えており、胃粘膜を増殖
するビタミンAも含んでいます。豆乳にはコンステロールを減らす作用があるリノール酸やリノ
ンン酸、血管壁に付着したコレステロールを減らし、血行をよくして胃壁へ栄養分をゆきわたら
せるビタミンEが含まれています。
それぞれ栄養的にも優れた牛乳と豆乳を合わせて相乗効果を上げるだけでなく、牛乳が苦手な
人にも飲みやすい味になります。